Works
東京都共同住宅
楓は覚えている
古き良き昭和のアパートと昭和的豪華なご自宅が立ち並ぶ土地のオーナーから、
子供と敷地の将来の目途を立てたい、とご相談された計画。
様々な土地利用案とファイナンシャルプランを検討し、オーナーマンションとして2棟を建て替えることとなった。
施設概要
| 構造 | 鉄筋コンクリート壁構造 |
|---|---|
| 規模 | 地上2階 塔屋1階 |
| 延床面積 | 694.96㎡ |
| 竣工 | 2010年 新築 |

この土地には楓がたくさん生きている。しかし土地資産活用上ではすべての楓を残すことはできない。
伐採して捨てるという行為だけは避けたくて、一部は建物完成まで別の場所に移植し、
一部はアーティストに1年間かけてじっくりと手を入れてもらった。
インスタレーションとしての余生の道を選んだ楓の見守るエントランス。
エントランスの壁は昼間はブルーグレイだが、夜になるとキラキラ光りだす素材。
壁にはアートを飾る棚が差し込めるよう細工してある。
そう、楓は建物完成後、この敷地のあちらこちらに戻ってきた。

コンクリート打ち放しの冷たい無機質さを打ち消してくれる柱のディテールと、
柔らかく優しい気持ちにしてくれる手延べガラス細工の手摺。
カーテンウォールを貫く庇はシンプルだが納得のディテール。

アーティスティックなバックマリオン、玉石張りの柱脚カバーなど、
手練れのサッシ屋さんでも見たことないと驚く、凝ったディテールを描いて描いて仕上げて貰った。