Works
B社福利厚生施設
自分のための住宅
来訪者のための住宅
食品スーパーの多店舗展開を行う企業オーナーからご依頼をうけた大型住宅。
オーナーご自身で敷地を探し、間取りを考えて依頼された建築物である。
プライベートとオフィシャルが混在するライフスタイルであることや、山を背負った敷地は条例規制や構造規制が厳しく、依頼内容を実現するためには多岐に亘るきめ細やかな解釈が必要となった。
施設概要
構造 | 鉄筋コンクリート造及び在来木造 |
---|---|
規模 | 地下1階、地上2階 |
延床面積 | 567.86㎡ |
竣工 | 2011年 |
つながること 断つこと
手曲げのロートアイアンには時間を掛けて職人の魂が入った確かな温かみがある。
そこに入れ込んだ手製のガラス細工は、見透せるようでありながら柔らかく拒絶する表情。
プライベートとオフィシャルの狭間にある住宅で、蓮の花のごとく静謐な華と清廉な魂を表現した。
到達点、通過点
人と同じで企業にも成長の過程がある。このオーナーの会社はゼロからのスタートでこの大型住宅を建てるところまで到達した。到達の集大成として自社ビル的なものを建てるオーナーはたくさん居られるが、このオーナーと話している限り、あくまで通過点、との印象が強かった。
ご依頼の間取りは自身の安息のためというより、ご自身の周りの方にいかに寛いでもらうかに執心されていた。住宅とは自分のためか、自分以外の人のためか、考えさせられ続けた。
(補足:竣工後10年経ち、店舗数は当時の倍を数え、いまだ成長中である)